2011-08-20

JAPANISM03号-8月26日発売！、予約受付中（古谷2本寄稿）

　さてJAPANISM03号が責任校了したので、久しぶりにブログを書くことにする。貴兄らは「反天連」をご存知だろうか。正式には「反天皇制運動連絡会」というこの団体は毎年8.15に靖国・九段でデモ行進を行うのであるが、沿道から罵声を浴びせながら行われる異様な光景をご存知の諸兄もいるだろう。今回は当時の写真添付しながら小レポートして見たい。なお、その前に8.15の靖国神社の模様を少し紹介する。

小写真集『8.15靖国』

8.15靖国。大村益次郎像の近くで行われていた式典

昇殿参拝に向かう人々の列

歩兵隊行進のデモンストレーション（第二鳥居前）

正午。黙祷する人々

「出征兵士を送る歌」を歌っている年配の方。歌詞カードが配られ、通行人が集まり合唱する。先に逝った友に向けた歌であろうか

靖国神社でお会いした「株式会社my日本」代表取締役・西田氏と

小写真集『反天連デモ潜入』

さて、午後4時ごろに九段交差点に反天連デモ隊（約100人程度）が進入。それをはるかに上回る500〜1,000人近い警察・公安関係者に取り囲まれたデモ隊に沿道から罵声を浴びせかける群集。何故私がこの反天連のデモに「潜入」できたのかというと、何のことは無い九段交差点を過ぎた反天連の連中を先回りして、何食わぬ顔でデモ隊の最後尾に並んだのだ。潜入するときのコツは日の丸バッチなどをつけないことで、あとは気弱そうに俯いて携帯をいじっていれば宜しい。物好きの諸君にも是非お勧めしたい。

デモ隊の最後尾から何食わぬ顔で進入。両側を機動隊ががっちりガードしているが、彼らは沿道の右翼団体の動向などを注視しているので後ろ側のガードは甘い。「すっ」と自然に入り込めばOK。

途中、私服の公安関係者から「お兄さんはどこの人？」と質問される。さすがプロ、私の挙動が不審と感じたのだろうか。「えーわたくしわぁー、脱原発というこのデモの趣旨に賛同して参加しておるー市民でありぃー」等と答えると、「わかったわかった」と不問に。反天連なのにサヨクのお題目の定番・脱原発もシュプレヒコールしていたが、その点にだけは同意なので別に嘘をついているわけではない。

デモ参加者を「すっすっ」と押しのけてデモ隊の先頭付近まで進む。また公安関係者から「お兄さんは何なの？」と聞かれるがその都度「えー、わたくしは原発事故という未曾有の危機にあってこのデモの趣旨のひとつでありますところの脱原発のぉ〜」と全部の台詞言う前に「あーはいはい」とまたしても不問。アタマの狂った若者とでも思ったのだろうか。

反天連のデモコースを知っているのか、先回りして沿道に待機し拡声器により罵声を浴びせかける団体の方々。

拡声器で凄まじい罵詈雑言を浴びせる団体の方々。ものすごい音量。まるで野外ライブ。数十メートル進むごとに機動隊の静止で行進が止まる。その際にも、団体の構成員の方々が機動隊の間隙を縫わんと突進してきて揉み合いに。「おーここらぁ反天連のぉサヨクがぁこらぁ、ころしたるぞこらぁ、おおこらぁ反天連のさよくがぁこらぁ、何写真とってるんだこらぁ、おいこら何写真取ってるんだこらぶちのめすぞこら」