「らき☆すた」に見る京アニのチャレンジスピリッツ

自らをしてアニオタを自称する読者諸兄の中には、らき☆すたという名前を出すだけで「あっこいつ非国民だ」と思われる方もいるやも知れないが、もしあなたがそう思うのであればそれは単にらき☆すたへの拒絶反応か京都アニメーションと言う会社への無知か、若しくはその両方と言わなければなるまい。

かくゆう管理人も、恥ずかしながら帰ってまいりました、もとい恥ずかしながら、「らき☆すた、だって?どうせまたああ…な雰囲気なんでしょ。いくら京アニだからってハルヒの大成功で浮かれているに違いないそうに違いないガイナックスの例もある」と高をくくっていた。ところがどっこい、らき☆すたのOPというのがまた素晴らしい。下記の3枚のOPキャプチャを見て分かるように、OPで水田に囲まれた農道の中でなにやらよく分からない少女がぐるぐるぐるぐる早口で飛び跳ねている様子を見て、「あ、これはただ事ではない。これは大変なアニメだ」と直感した。

古今東西、アニメのOPで水田と農道のカットがこのような形で使われたのは、管理人の知る限り秋田大学アニ研の自主映画製作アニメ「農耕士コンバイン(1985年)」以来実に22年振りである。「大変だ大変だ、是は大変だ」と管理人は陸軍の参謀本部に「キョウトアニメーシヨンシンサクハ、キタイダイ」と緊急打電したと言うのは嘘だが、やはり「らき☆すた」は非凡な作品であろう。

正直、第一話のチョココロネがどうだの、焼き鳥の食い方がどうだの「まるで和民に集う会社帰りの30代サラリーマンの会話ではないか!」と思ってしまったものだが、その後、なんだかとっても不思議な雰囲気でどんどんどんどん作中の4人の女の子に引き込まれていく。そして、メタフィクションとしてのらっきーちゃんねるや、エンドロールのカラオケ、最近の回であるが声優・白石氏の実写怪演などがすごくすごく光っている。

この作品を一言で言い表すなら京都アニメーションのチャレンジスピリッツ、この一言に尽きる。やはり、一作大成功したからといって油断せず、さらに高みを目指そうと言う意気込みが画面から伝わってくるアニメは見ていて気持ちがいいし、安心できる。

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