2013-01-01から1年間の記事一覧

「利休にたずねよ」は薄っぺらい日韓友好映画なのか?

一部で話題になっている映画『利休にたずねよ』を観てきた。なぜ話題になっているのかといえば、「作中で描写される歴史の捏造がはなはだしい」というものである。こういった批判をまとめると、 ・ 作中で韓国の国花である槿(むくげ)がフィーチャーされて…

「ニート株式会社」の気持ち悪さ

先日、日本全国のニートからなる「NEET(ニート)株式会社」というモノが出来、12月10日に設立記者会見を開いたという。正直な処、第一印象でこのニート株式会社に感じるのは「気持ち悪さ」しかない。日本中のニート達が集まってその全員が取締役に就任した…

「若者が保守化している」という大嘘〜そして山本太郎の当選〜

・若者が保守化した、という願望 参議院選挙ですべての議席が出揃った。結果は、やはり従前の予想通り自民党の圧勝。そしてこうも自民党が勝つと、若い世代も愛国心や保守に目覚めて自民党に投票した、とすわ思いたくなる。事実上のネット選挙運動が解禁され…

「風立ちぬ」批評〜宮崎駿が描いた美しい日本/宮崎駿は左翼ではない〜

※当記事に基本ネタバレはありませんのでご安心を(笑・光と闇の戦前日本こそ美しい「風立ちぬ」を公開初日に観た。この作品の中で、宮崎駿は戦前の日本を実に美しく描いた。それは、青々とした水田であったり、日本家屋で統一された町並みであったり、レンガ…

渡邉美樹はなぜ参院選に出馬してはならないのか。

デフレ居酒屋の代表格である「ワタミ」会長の渡邉美樹が、今度は懲りずに7月の参院選に正式に自民党から出馬が決定したという。私は、繰り返しTwitterなどでこの渡邉出馬について絶対反対の意思を示してきたが、いよいよ正式決定とのニュースを前に腸が再度…

「伏 鉄砲娘の捕物帳」評

文藝春秋万歳!ということで、「伏 鉄砲娘の捕物帳」評である。本作は2012年10月公開であるが、劇場で見ようと思っていて逃したのでつい最近リリースされたばかりのDVDで鑑賞した。本作は非常に不幸な作品である。同年の7月には細田守の「おおかみこどもの雨…

「イムリ」考

今さらながら最近になって三宅乱丈の『イムリ』(最新13巻)を読了した。無論、数年前から一部の好事家の間では話題になってはいたが、なかなか通読する機会がなかったためである。 改めて読むと、ある種の異常性を感じさせる漫画である。勿論良い意味でだ。…

東京のインド人街「西葛西」を行く

東京江戸川区の西葛西付近が日本有数のインド人街になっているというので行ってきた。何故西葛西にインド人が多いのか、という直球の質問についての回答はこちら 【江戸川区】西葛西がインド人街になっている件 何故西葛西にインド人が多いのか? 等を参照さ…

あの糞映画「アルゴ」がアカデミー賞をとった件について

2012年10月30日のエントリーで映画「アルゴ」を酷評したが、この映画が第85回アカデミー作品賞に輝いたというのだから驚きである。 http://d.hatena.ne.jp/aniotahosyu/20121030 「アルゴ」は1979年のアメリカ大使館占拠事件を元にした実話。事実上の人質と…

バレンタインは「非常時思想」で乗り切れ!

まあた嫌な日がやって来たと悶々としている男子諸君も多かろうと思う。そう、今日はバレンタインである。バレンタインが明治製菓やCIAの陰謀であるとかそういう事を書くつもりはない。例えそれが事実であったとしても、日本国憲法と同じく嫌でも押し付けでも…

AKBは日本の癌である

※丸刈りにして男性交際を謝罪する峯岸さん ※ナチス占領下のフランスでナチ将校と交際関係にあった女性を解放後に「懲罰」と称して丸刈りする民衆 怒りで頭が切れそうになった。AKBの峯岸ナントカさんが、エグザイルのイケメン俳優とお泊りしていたことについ…

「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」の異常さ

現在絶賛公開中の3D映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」について。観ました。異常です。何が異常かというとそれは虎の可愛さ。3Dの虎が異様に可愛い。堪らない。ミーアキャットも出てくるのだが、これも堪らなくカワイイ。顔をペロペロしたり耳…

医薬品ネット販売判決から考えるネット蔑視思考

医薬品ネット販売訴訟について最高裁で国の上告が棄却され、確定した。*http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0111/ym_130111_1611542266.html記事 2009年の改正薬事法の施行以降、3年ぶりにして事実上ネットでの医薬品販売が復活する。既にヤフーなどが販売…

愛ある体罰など存在しない

大阪府立桜宮高校(MSN産経より) 今日の朝日新聞(2013.1.10)の”天声人語”では、10年前にイギリスで行われた子供たちの体罰反対デモに言及されていた。「愛の鞭は存在しない」などという内容の手紙を英首相に手渡すなどし、その後英国では体罰が法律で違法…

ぼっち飯の楽しさ-「孤独のグルメ」と孤食万歳

久住昌之原作の傑作漫画、「孤独のグルメ」を読んだことがある方は多かろう。最近では松重豊主演でドラマ(テレビ東京)となり、シーズン1と2を消化したところだ。ドラマの方も中々良くできている。Blu-ray、DVDも発売されるそうだ。 「花のズボラ飯」と併せ…

敗戦国が創った戦争映画は美しい

(左、2001年版。右、1993年ドイツ版) 2012年の大晦日に、偶然CSをつけたらやっていた、ジャン=ジャック・アノー監督の「スターリングラード」(2001年)を観た。「たぶん面白く無いだろう」と思って今まで意識的には全編観なかった作品だった。本作はいわ…