アニオタ的漫画批評
今さらながら最近になって三宅乱丈の『イムリ』(最新13巻)を読了した。無論、数年前から一部の好事家の間では話題になってはいたが、なかなか通読する機会がなかったためである。 改めて読むと、ある種の異常性を感じさせる漫画である。勿論良い意味でだ。…
久住昌之原作の傑作漫画、「孤独のグルメ」を読んだことがある方は多かろう。最近では松重豊主演でドラマ(テレビ東京)となり、シーズン1と2を消化したところだ。ドラマの方も中々良くできている。Blu-ray、DVDも発売されるそうだ。 「花のズボラ飯」と併せ…
先日、「はだしのゲン」の作者である中沢啓治先生が肺がんにより逝去されたという報は記憶に新しい。 「ゲン」を幼少時より慣れ親しんだ私にとって、この報はショックこの上ない事と共に、改めて「はだしのゲン」と中沢先生の偉大さを噛み締めるものである。…
これ漫画のタイトルなんです。清野とおる先生の「東京都北区赤羽」。ハマってるんです。ジャンル的にはなんというか、ノン・フィクションエッセイ漫画?という感じですけど兎に角面白い。 東京都北区赤羽(そうあの赤羽です)を舞台にした、どうでも良いとい…
青林堂文芸オピニオン誌『JAPANISM』03号が刊行されました。 ・古谷寄稿分連載*「再考 はだしのゲン」(アニメ的愛国論) 左翼思想マンガ、と揶揄される「はだしのゲン」はやっぱり駄作かはたまた名作か?今一度再考してみた。・連載*いま歩く東京大空襲の…
1箇月前の今日、午後2時46分、私は千葉県松戸市の自宅にて恒例のシエスタにふけっていたところ、震度6弱の揺れに驚愕した。本棚前面に陳列された本は崩れ、台所のコーヒーカップは割れ落ちたが、負傷はなかった。愛猫チャン太は動物の癖に揺れを予知すること…
さぁ、ゴールデンウィークも只中にある昨今、読者諸兄は如何お過ごしであろうか。世の人民が海へ山へそして郷里へ或いは海外へとまるでゲルマン民族大移動のごとく付和雷同している中、一人自室で「いつか見る/見返すリスト」として温存しておいたアニメのDV…
さて鳴り物入りで始まった10年代も早いものでもう一ヶ月が過ぎた。鳩山首相は相変わらず友愛を説き、小沢一郎は東京地検と死闘を繰り広げている。まぁそんな事はどうでもいいのだが、この世知辛い世を読者諸兄は如何お過ごしだろうか。 古いニュースで恐縮だ…
さて、早いもので今年最後の12月も既に半ばに差し掛かろうとしている。今月が終わる時それは09年の終わりという事だけではなく、00年代の終焉をも意味する興味深い最終月になるであろう。世界を震撼させた2001年の9.11テロに始まり、アフガン・イラク、そし…
読者諸兄も既にご存知のとおり、国民的漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人先生の遺体がさる20日に荒船山(群馬・長野両県)で発見された。より正確には9月11日に「登山をする」と告げ行方不明になり、家人より捜索願が出されていた臼井先生の遺体が…
読者諸兄ならばご存知のとおり、「ヘタリア」というWEB漫画がCSのキッズステーションでアニメ化されることになっていたが、「諸般の都合」により放送は中止とされ、ストリーミング配信に切り替えられたという所謂「ヘタリア放送中止騒動」がつい最近起…
言うまでも無く幸村誠氏は天才であると管理人は思っている。それも、数十年に一度出るか出ないかの天才であろうと思う。プラネテスでデビューした時、氏は24歳だったそうだがもうその時点で常人ではない。プラネテスを全巻読んだ読者諸兄なら分かろうが、あ…
島耕作が待望のアニメ化!?社長シリーズを記念してだろうか、スペシャルサイトと言うものを観た。(ネタが古いね,5月末かよ) http://shimakosaku.net/top.html *なんか、背景にプレミアムモルツとか如何にも講談社とつるむ資本家がやりそうなことだ。ちょ…