特集〜迷った時は文化庁!国家お墨付きの優良アニメリスト「文化庁メディア芸術祭」〜

 さて、早いもので今年最後の12月も既に半ばに差し掛かろうとしている。今月が終わる時それは09年の終わりという事だけではなく、00年代の終焉をも意味する興味深い最終月になるであろう。世界を震撼させた2001年の9.11テロに始まり、アフガン・イラク、そして史上初の黒人大統領・オバマ政権誕生。日本でも自民党戦後体制の終焉…00年代を後世の歴史家は世界史的に、そして日本史的にどう記述するであろうか。

 ま、そんなことはさておき読者諸兄はこの大不景気と政治的混乱の極地のただ中如何お過ごしであろう。不況だろうと何だろうが、腹は減るし観たいアニメは山のようにある。たまには萌じゃないアニメだって観たいんだ僕たちは!矢作俊彦原作・大友克洋画/「気分はもう戦争」風』というわけで、少し遅くなったがさる12月3日に文化庁が主催する第13回文化庁メディア芸術祭の選考結果が発表され、アニメ部門の大賞受賞作は我らが細田守監督の「サマーウォーズ」と相成った。関連記事(ASC jp 09.12.05付)

 この、文化庁メディア芸術祭という名前、賢明なる読者諸兄ならば一度ならず二度以上は聞いたことがあるように思う。簡潔に述べれば、国税を投じた先端芸術振興企画とでも言おうか、親方日の丸の文化庁が各界で活躍する著名な第一級のアーティストを招聘し、彼らをして毎年「デジタルアート」「エンターテインメント(ゲーム)」「アニメ」「漫画」の4部門に於ける優良作品を選定しようという野心的かつ国家的な祭典に他ならない。管理人は、基本的に国家が先端芸術、特にアニメーション及び漫画の世界に介入し、民間人という体の国家の代理審査員を選定し、それをして民間が営々と築きあげてきたアニメ文化の何たるかに対しておこがましくも甲乙を付けてやろう、などというまるで共産国の芸術振興プロジェクトの様な企画には当然のこと眉をひそめる訳である。しかしそこは流石文化庁、そのような偏見は全くの杞憂であった。この「文化庁メディア芸術祭」は成程その内容を見て行くとこれが実に優秀な審美眼の持ち主であり、極めてバランスが取れ、尚且つ管理人のような「保守的アニメオタク」の琴線に触れる様な絶妙の選定をしていることが伺える、極めて優秀な国家祭典なのである。

 よくアニメ初学者から「一体何からアニメを観て良いのやら分からない」「何のアニメが面白いのか教えてくれ!」等と聞かれることがあるが、そういう時管理人は「押井・ガンダム(1st)・エヴァ(TV)・王立をまず押さえよ。話はそれからだ」と答えることにしている。しかし哀しいかな、幾らアニメ批評やネットラジオをやっているからといって管理人は市井のアニメオタクに過ぎず、「何のアニメが面白いのか?」等と聞いて来るレベルのアニメ初学者にとっていきなり「押井」と言われてもどうして良いのかわからず、結局のところアニメと言う我が国が世界に誇る文化的財産への興味を開きかけた彼らの心はたちどころに閉じてしまうこと請け合いである。

 しかしこの様な時、文化庁(国家)が推薦しているアニメ」と答えたらどうであろうか。権威好きの日本人は「○○省/○○庁推薦」「お上のお墨付き」という言葉に弱い。たちどころにTSUTAYAに小銭を握りしめて走りだすことであろう。更には管理人を始めアニメリテラシーが高いアニメオタクの読者諸兄も、幾らアニメを見慣れていると言っても古今東西全てのアニメ作品に精通しているわけではないであろう。時として土曜日の夜、一人自室に篭ってアニメを観たい衝動に駆られた時、一体どのアニメを観て良いものやら?と迷うことが必ずある筈である。そんな時は、まず「文化庁メディア芸術祭」の受賞作とその関連作(後述)を当たるべきであると管理人は断言したい。これに限って言えば、権威主義万歳である。では具体的な事例を見ていこう。


 以下は、第1回の文化庁メディア芸術祭(1997年)から最新13回(2009)年までのアニメ部門の大賞および優秀賞受賞作を列挙したものである。


●第1回(1997年):大賞「もののけ姫」(宮崎駿
優秀賞:「プチプチアニメ〜ニャッキ〜」「どんぐりの家」「THE BUGS」「新世紀エヴァンゲリオン


●第2回(1998年):大賞「クジラの跳躍」(たむらしげる
優秀賞:「快動力 REAL」「serial experiments lain」「believe in it」「ドラえもんのび太の南海大冒険」


●第3回(1999年):大賞「老人と海」(ALEXANDER PETROV)
優秀賞:「おじゃる丸2」「月の夜の話」「上京物語」「ホーホケキョとなりの山田くん


●第4回(2000年):大賞「BLOOD THE LAST VAMPIRE」(北久保弘之)
優秀賞:「Luz」「陽だまりの樹」「たれぱんだオリジナル・ビデオ・アニメーション」「S.O.S」


●第5回(2001年):大賞「千と千尋の神隠し」(宮崎駿)・「千年女優」(今敏)(二作品同時受賞)
優秀賞:「睡蓮の人」「ねこぢる草」


●第6回(2002年):大賞「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」(原恵一
優秀賞:「頭山」「アベノ橋魔法☆商店街」「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」「猫の恩返し」「電車かもしれない」


●第7回(2003年):大賞「連句アニメーション『冬の日』」(川本喜八郎、他)
優秀賞:「東京ゴッドファーザーズ」「ガラクタ通りのステイン」「こまねこ」「FRANK」「星の子」


●第8回(2004年):大賞「マインド・ゲーム」(湯浅政明ロビン西
優秀賞:「ハウルの動く城」「まかせてイルか!」「ACIDMAN shortfilm」「BIRTHDAY BOY」「夢」


●第9回(2005年):大賞「浮楼」(榊原澄人)
優秀賞:「死者の書」「かみちゅ!」「flowery」「年をとった鰐」「seasons」


●第10回(2006年):大賞「時をかける少女」(細田守
優秀賞:「おはなしの花」「スキマの国のポルタ」「春のめざめ」「ピカピカ」「La grua y la jirafa (The crane and the giraffe)」


●第11回(2007年):大賞「河童のクゥと夏休み」(原恵一
優秀賞:「うっかりペネロペ」「天元突破グレンラガン」「電脳コイル」「カフカ 田舎医者」「ウシニチ」


●第12回(2008年):大賞「つみきのいえ」(加藤久仁生
優秀賞:「カイバ」「DREAMS」「KUDAN」「こどもの形而上学」「ALGOL」


●第13回(2009年):大賞「サマーウォーズ」(細田守
優秀賞:「屋根裏のポムネンカ」「東京マグニチュード8.0」「The Cable Car」「電信柱エレミの恋」「アニマルダンス」



 どうであろうか。まずその年度の「大賞」と呼ぶに相応しい作品が揃っている。優秀賞に関しては殆ど個人のアーティストが製作したような短編アニメーション作品は恐れながら知らないものばかりであるが、ことテレビ放映された商業アニメならば成る程「優秀賞」と呼ぶに相応しいアニメばかりである。更に、2001年度(第5回)からは『審査委員会推薦作品』というまるで『文科省推薦図書』的な上から目線(笑)でのアニメ作品が選定されており、寧ろこちらの方が興味深いのでついでに列挙(テレビ・劇場作品のみ)する。



●第5回(2001年)審査委員会推薦作品
・「アリーテ姫片渕須直(監督)
・「カウボーイビバップ 天国の扉」渡辺信一郎(監督)
・「メトロポリスりんたろう(監督)
・「映画クレヨンしんちゃん『嵐を呼ぶ モーレツ!大人帝国の逆襲』」原恵一(監督)


●第6回(2002年)審査委員会推薦作品
・「ギブリーズepisode 2」ギブリーズepisode2製作委員会
・「パルムの樹 なかむらたかし」(原作・脚本・監督)
・「ターンエーガンダム I 地球完 II 月光蝶富野由悠季
・「piano」須藤典彦
・「パタパタ飛行船の冒険矢野雄一郎(監督)
・「オーバーマン キングゲイナー富野由悠季(総監督)
・「WXIII 機動警察パトレイバー」総監督・高山文彦


●第7回(2003年)審査委員会推薦作品
・「茄子アンダルシアの夏高坂希太郎
・「クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード」水島努
・「ケイナ」クリス=デラポート


●第8回(2004年)審査委員会推薦作品
・「アップルシード」荒牧伸志
・「イノセンス押井守
・「お伽草子西久保瑞穂
・「サムライチャンプルー渡辺信一郎
・「スチームボーイ大友克洋
・「鉄人28号今川泰宏
・「劇場版NARUTO-ナルト-大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」岡村天斎
・「鋼の錬金術師荒川弘(原作)/水島精二(監督)
・「妄想代理人今敏


●第9回(2005年)審査委員会推薦作品
・「機動戦士Ζガンダム星を継ぐ者―」富野由悠季
・「雲のむこう、約束の場所新海誠
・「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者荒川弘(原作)/水島精二(監督)
・「BLOOD+」藤咲淳一(監督)
・「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」神山健治(監督)
・「交響詩篇エウレカセブン京田知己(監督)
・「最終兵器彼女 Another love song」加瀬充子(監督)
・「タイドライン・ブルー小澤 さとる・飯田馬之介(原作/監督)
・「ハチミツとクローバーカサヰケンイチ(監督)
・「フタコイ オルタナティブ逢瀬祭(監督)
・「舞-HiME小原正和(監督)
・「増田こうすけ劇場 ギャグマンガ日和大地丙太郎(監督)


●第10回(2006年)審査委員会推薦作品
・「超劇場版 ケロロ軍曹佐藤順一(総監督)
・「ブレイブ ストーリー千明孝一
・「まじめにふまじめ かいけつゾロリ なぞのお宝大さくせん」亀垣一(監督・絵コンテ)
・「OBAN, STAR-RACERS」Savin YEATMAN-EIFFEL(原作・脚本・プロデューサー)
・「結界師こだま兼嗣 (監督)
・「ケモノヅメ湯浅政明
・「現代畸聞録 怪異物語」木村俊幸
・「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society神山健治
・「シルクロード少年 ユートアミノテツロ(監督)
・「涼宮ハルヒの憂鬱谷川流(原作) / 石原立也(監督)
・「蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT羽原信義(監督) / 冲方丁(脚本)
・「トップをねらえ2!ガイナックス(原作) / 鶴巻和哉 (監督)
・「幕末機関説いろはにほへと」高橋良輔
・「蟲師」長濱博史
・「無敵看板娘富沢信雄


●第11回(2007年)審査委員会推薦作品
・「Genius Party」渡辺信一郎
・「ピアノの森」小島正幸(監督)
・「DARKER THAN BLACK 黒の契約者岡村天斎(監督)
・「おじゃる丸 満月ロード危機一髪〜タマにはマロも大冒険〜」大地丙太郎
・「コードギアス 反逆のルルーシュ谷口悟朗(監督)
・「精霊の守り人神山健治(監督・脚本)
・「もやしもん矢野雄一郎(監督)
・「FREEDOM5」森田修平(監督)
・「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society神山健治
・「赤色エレジー林静一


●第12回(2008年)審査委員会推薦作品
・「劇場版 空の境界 俯瞰風景」あおき えい
・「スカイ・クロラ The Sky Crawlers押井守
・「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」谷口悟朗
・「さよなら絶望先生新房昭之
・「ストライクウィッチーズ高村和宏
・「ソウルイーター五十嵐卓哉(監督)
・「鉄腕バーディー DECODE」赤根和樹
・「東京マーブルチョコレート」塩谷直義
・「のらみみ湖山禎崇
・「墓場鬼太郎地岡公俊(監督)
・「ヘルズ エンジェルス」山川吉樹
・「みなみけ」太田雅彦


●第13回(2009年)審査委員会推薦作品
・「ホッタラケの島〜遥と魔法の鏡〜」佐藤信
・「CANAAN安藤真裕
・「TO」曽利文彦
・「青い花カサヰケンイチ
・「グイン・サーガ若林厚史
・「スケアクロウマン竹内啓雄
・「とらドラ!長井龍雪
・「ねぎぼうずのあさたろう池田洋子
・「のだめカンタービレ 巴里編今千秋
・「東のエデン神山健治
・「亡念のザムド宮地昌幸


 さあ、長くなったのでご自身の興味のある年度と作品のみご注目いただいて結構である。前述の大賞・優秀賞そしてこの審査委員会推薦作品に共通するのは、凡そ作品のクオリティレベルに於いて一定以上の、アニメ作品としてまず観てハズレはない優良・優秀なアニメのみばかりが厳選されていることに気が付かれる事であろう。初期の回に於いて常連だったジブリ作品、例えば「もののけ」「猫の恩返し」「千と千尋の神隠し」「ホーホケキョとなりの山田くん」等がいずれも選出されているのに対し、2008年度、反動企業・電通を筆頭に悪魔の鈴木Pがあれだけ利敵宣伝を繰り返した世紀の守銭奴電波アニメ・「崖の上のポニョ」については優秀賞はおろか推薦作品にすら触れられていないのには爆笑したし、同じく宮崎駿監督の息子の五浪だか六浪だかの「外道戦記」もとい、宮崎吾朗の「ゲド戦記」(すいませんわざと間違えました)は同じく箸にも棒にもかからず黙殺されているのは大いに納得である。(もののけ以降の宮崎駿の諸問題については当ブログ関連記事をご参照されたい)

 更に例えば、「ターンエー」「キングゲイナー」などの富野由悠季監督作品、そして同じサンライズ作品で竹P(竹田青滋)&谷口悟朗監督コンビの「コードギアス 反逆のルルーシュ」そして京田知己監督の「交響詩篇エウレカセブン」はきっちり選に入っているのに対し、「ガンダムSEED」も「ガンダムSEED DESTINY」も「機動戦士ガンダムOOダブルオー」もポニョ・ゲド戦記と同じく徹底的に無視されている辺り、爆笑を通り越して激しい共感を禁じえないのである。

 直近2,3年を見ても、この「文化庁メディア芸術祭」の確かな審美眼は際立っている。09年(今年度)の東のエデン09.6.22記事を始め、ここで選ばれた作品の多くが当方のブログ・アニオタ保守本流で取り上げた作品ばかりである。曰く、「とらドラ!09.2.2記事」、「グイン・サーガ09.10.13記事」、「ソウルイーター08.8.5記事」、「コードギアス 反逆のルルーシュ07.12.28記事」、「スカイ・クロラ08.8.2記事」、「東京マグニチュード8.009.7.18記事」そして「時をかける少女07.7.17記事」と「サマーウォーズ09.8.5記事」等々である。その他にも、上記作品の多くは当方が主催する保守的アニメオタク鑑定『日本一硬派なアニメオタク検定』に頻出する作品ばかりなので、代表的なものを未観の読者諸兄は是非ともこれを機に目を通していただけれればと思う。


 当たり前のことだが、当ブログの記事執筆ならびに記事対象アニメの選定において管理人が文化庁の審査作品を参考にしている訳ではない。(時差的に不可能である)曇りなき眼で、そのアニメ作品を鑑賞し、客観的・中立的に作品の構成バランス・演出技巧の良し悪し、脚本的必然性/秀逸性・キャラクター設定と台詞の蓋然性と妥当性等を加味し、総合的に判断したならば、どんな市井の素人アニメオタクでも、必然的に文化庁が選定した推薦アニメ・受賞アニメにたどり着くからである。これは数学的公式と同じく、極めて正統的作品評価に起因する当然の解であり、よって最初の提案に戻るが、「面白いアニメを教えて!」「今日観るアニメは何が良いか?」と問われ、或いは迷ったならばまず文化庁メディア芸術祭の歴代受賞作及び審査委員推薦アニメ作品』と解答して大正解であるとここに断言したい。

 上記には、当ブログ及び管理人が正しくブログの表題に入れてまで敵視する質の低い、低俗な、作品としてなんらの技巧的評価も出来ない、まったく価値の無い「アキバ系萌えアニメ腐女子向けアニメ」一般は入っていないので極めて安心できるリストであると同時に、世間一般では「アキバ系」の筆頭として認知される、例えば「涼宮ハルヒの憂鬱」など、その優秀な演出と実験的作品構成を買ってきちんと評価されている所にも、奥の深い「真の」批評眼が隠されていると評して良いであろう。良いものは良い、悪いものは悪い。国家が選定するだけあって、商業的な思惑や遠慮や利害関係を一切排除した純然たるアニメ批評が展開されている、正に最良のアニメ手引書である。

 最後に、同様の企画(?)として宝島社が2007年ごろから出版している「このアニメが凄い」という年度別ランキング本をご存知かと思う。優良たるアニメ作品の指標として一部参考にされているユーザーも居ると聞くが、はっきり言って「文化庁メディア芸術祭」と比べればその批評クオリティは笑止である。参考までに「このアニメが凄い!」2009年度版ランキングトップ10は以下の通り。

第1位 マクロス FRONTIER
第2位 コードギアス反逆のルルーシュR2
第3位 墓場鬼太郎
第4位 とらドラ!
第5位 機動戦士ガンダムOOセカンドシーズン
第6位 夏目友人帳
第7位 かんなぎ
第8位 True Tears
第9位 崖の上のポニョ
第10位 俗・さよなら絶望先生


 「R2」が2位という所から疑義があるが、5位・7位・8位・9位など宝島編集部員のセンスを疑いたくなるような選出である。3位の「墓場鬼太郎」は唯一納得するが、本当にこの人たちはアニメを観ているのかしら?(てゆうか墓場鬼太郎からしてたまたま深夜にテレビつけて観てただけなのでは?)と全く質の低い批評眼であると言わざるを得ない。やはり、「文化庁メディア芸術祭」これである。これをアニメ視聴の根幹指針として、今後とも優良なアニメに国家のお墨付きを与える祭典を継続してもらいたいものである。無論、選考結果を眺めるとこれは審査員の偏重であろう、と言う作品も少なからずあるのは否めない。例えばNHK放送の作品は押しなべて選に入っているし、神山健治監督作品は例えちょっとハズレでも必ずリスト入りする所(笑)などではあるが、国民一般からすれば、この様な「粋な」祭典に血税が注がれるのは願っても無い事である。そして、2010年度の受賞作・推薦作には今から「空中ブランコ」と「獣の奏者エリン」が選定されると予言しておこう。「文化庁メディア芸術祭」。これこそが正しい税金の使い道である。





*余談だが、文化庁メディア芸術祭の「漫画部門」も非常に質が高い。09年度の大賞受賞作は幸村誠先生の「ヴィンランド・サガ」。万難を排して読むべきであろう。漫画も迷ったら「文化庁メディア芸術祭」。これが黄金法則だ。寧ろ、「漫画部門」の受賞作・推薦図書だけで書架を飾ったとしても十分に第一級の漫画選定である。漫画評についてはまたの機会に。(「ヴィンランド・サガのアニメ化を望む」08.9.20記事)受賞記事はこちら


*「このアニメが凄い!2009年度版(宝島社)」本当に面白いアニメを教えて!というアオリ文句の答えは、皮肉にも本書の中にではなく文化庁メディア芸術祭にある。残念だが本書に立ち読み以上の価値は無い。

リンク*文化庁メディア芸術祭プラザ
文化庁メディア芸術プラザ JAPAN MEDIA ARTS PLAZA

リンク*文化庁メディア芸術祭プラザ(ブログ)
http://media-arts.cocolog-nifty.com/
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