立見続出!満員御礼!日本一早い『東のエデン劇場版I The King of Eden』評


*(写真左)テアトル新宿の入り口には畏れ多くも神山健治監督直筆のサイン入りメッセージボードが展示されている!必見!ちなみに腐女子とは縁も所縁も無さそうなお洒落女子3人組が滝沢朗の顔ポスターを記念撮影していたが、監督直筆のメッセージを差し置いて何たることであるか。(別にいいのだが笑)
*(写真中・右)公開初日のテアトル新宿は夜の回が満員御礼・立見と相成った。

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関連記事*『東のエデン 劇場版I』、テアトル系3館で初日全回満席の好スタート
http://journal.mycom.co.jp/news/2009/11/30/032/?rt=naマイコミジャーナル


 と、言うわけで『東のエデン 劇場版I The King of Eden』を「我々文化の母」である所のテアトル新宿にて公開初日(11月28日)に鑑賞してきた。上記の画像の通り、この日の夜の回は全席満員で立見となり、管理人も立見(実際には劇場端の廊下の段差に座ることが出来た)という辛酸を、もとい名誉ある盛況振りの犠牲者となったわけであった。

 ざっとネタバレしない程度の批評の前にお決まりの客層の観察結果を報告致したい。まず、「東のエデン総集編公開時の記事」に重複するが、客層の特徴として女子率高し、カップル率高し、いかにも「ビレッジヴァンガード好きです。」という体の小洒落たジャケットを今風に着こなした「お洒落人間」が大多数。忘れもしない、2004年の押井守監督作品「イノセンス」公開時の、見るからに『押井オタ』『軍オタ』の雰囲気を露骨に醸し出したMENSオンリー(男度純粋100%)の劇場ロビーとは全く違う異質な空間が広がっている。マスメディアが垂れ流す秋葉原を代表とするステレオタイプのアニメオタクの格好=「リュック」「チェックのシャツ」「明らかに体型に合っていないジャケット、明らかに体型に合いすぎているデニム」「白のスニーカー」等のスタイル(参考サイト)でテアトル新宿の門をくぐろうとするなら、館員に「大変失礼ですが、お客様の服装では東のエデンをご鑑賞いただけません…」などと屈辱的な門前払いを食らうこと請け合いである。『アキバ』『アキバ文化』等を殊の外敵視している管理人からすればこれは捕らえ様によっては喜ばしいことなのかも知れぬが、しかしこれが同じIG作品なのかと「イノセンス」と比して余りにも凄まじい落差に我が目を疑うばかりであるのが正直な感想であった。

 ま、冗談はこの位にして、肝心の本編の評であるが、当然ネタバレをしない前提で注意して書くと、一言で言えば「判別付かぬ」という所である。つい先日、『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』の公開3月延期のニュースが流れたばかりであるのは読者諸兄も記憶に新しいであろうが(我々東のエデンファンからしてみれば、寧ろ作品の完成度が高くなるのであれば公開が2ヶ月程度遅れたところで何ら問題は無い)、当然のこと『東のエデン 劇場版I The King of Eden』は劇場版IIへの重要な布石であり、そして物語全体の終局に向けた大いなる助走筒井康隆先生の同名小説に非ず)に過ぎない内容であるとだけ言っておこう。この作品で何かの答えが提示されていたり、重要な物語上の謎が解明されたり、また何らかの重大なるヒントが隠されていたりと言うことは期待しないほう賢明である。

 本作の後半から、川井憲次氏の重厚な音楽に合わせ、どどどどどーっと物語の歯車が走り始めるところなどまるで「機動警察パトレイバー 2 the Movie」を彷彿とさせる緊張感があるが、それらは全て『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』に接続される緊張感であり、兎に角IIを観なさい、という事であるので本作に具体的な点数をつけるのは3月の劇場版II完結まで保留とする。

 よって読者諸兄は万難を排して本作『東のエデン 劇場版I The King of Eden』を鑑賞されたい。

 
 また、これは余談であるが本作でも滝沢朗の女たらしぶりは健在である。昨今の女性は、こういう実に女慣れしててちょっと強引で華奢で綺麗な感じの男子(完璧だなおい)が好きなんだろうが、管理人からしたらどう見てもピザ屋の配達員にしか見えない格好(本作を見れば分かります・ネタバレに非ず)でどこにでも出現するお洒落感覚ゼロの頼れる天才板津君(パンツ)の方に「漢」を感じるのは気のせいであろうか。さらに、テレビ版から引き続き謎の存在「おネエ」は、設定的に32歳と言うことであるが、劇場版ではますます「昭和の香り」に磨きがかかって場末のスナックのママ感を画面全体から漂わせている。本当は32歳じゃなくて56歳くらいなんじゃないだろうか。ある意味、滝沢朗以上に本作中最も謎の人物であるが、その謎は解明されるのか否か。単に大学の事務員で平澤の愛人説(まぁヒトラーで言う所のエヴァ・ブラウンですな)を管理人は唱えたい。

 以上、日本一早い『東のエデン 劇場版I The King of Eden』評でありました。
 


*「東のエデン」テレビシリーズから、京都の天才ニート・板津。テレビ版に引き続き本作でも彼の活躍が大きな見所の一つである。


*滝沢朗以上に本作中最も謎の人物「おネエ」。管理人は『大学の事務員で平澤の愛人説』を提唱。




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