古谷経衡の渇動報告8・トキワ荘プロジェクト”漫画家白書”出版記念&チャンネル桜歓談


 2011.1.23 デジタルハリウッド大学にて行われたトキワ荘プロジェクト主催の”漫画家白書”出版記念イベントにお邪魔した。


『漫画家白書 「マザーコンテンツ」の創り手はいかに育つか』を会場にて購入。本書は、地道な取材に基づいた綿密な統計資料を基に、”漫画家志望者”には一体どのような統計的有意性があるのか(出身・年収・生活状況・住居形態・年収・不満点・将来展望)を導き出し、ひいては”漫画家”の養成と輩出についていかなる科学的根拠が存在するかを解明せんとした意欲的な”科学データ集”である。このような書籍は私の知る限り古今東西存在しないといえよう。

 また、トキワ荘プロジェクトとはどのような計画・団体であるかは、本書の”はじめに”の記述が秀逸なので一部引用する。

”若者がプロ漫画家を志す際、大きな目標になるのが紙媒体にデビューすることである。これを達成するためには出版社と頻繁に連絡を取る必要があるのだが、出版社は東京に一極集中しているため、地方在住の若者は上京・一人暮らしをせざるをえない。この際、大きな負担となるのが高額な家賃である。この負担を軽減し、デビューまでの道のりをサポートすべく「都内で安価な共同住宅を漫画家にて依拠鬱する」という活動が2006年にスタートした。「トキワ荘プロジェクト」と名づけられたこの活動は各階の注目を集め、開始以来4年でおよそ100名(延べ200名弱)の若手漫画家を輩出するにいたった。”

 と明瞭である。このような明確な社会的意義を目標にした社会貢献NPOの活動が、わが国における漫画家の育成と輩出に大きな役割を果たすことは疑いようも無い。トキワ荘プロジェクトの活躍に大注目である。

トキワ荘プロジェクト
http://tokiwasou.dreamblog.jp/

トキワ荘入居者によるニコ生放送「まんが家卵の集い」
http://com.nicovideo.jp/community/co570218




 また、夜からは漫画家の山野車輪先生とチャンネル桜の歓談に合流。記念撮影・スカパー217ch/日本文化チャンネル桜「防人の道」キャスターで予備自衛官葛城奈海さん(中央)、山野車輪先生(左)、古谷経衡(右)。


 同じく、左から山野先生、葛城さん、スカパー217ch/日本文化チャンネル桜「音楽流星群」コーナーをスタートさせた歌手のsayaさん、古谷。他に、私がファンである超映画批評主催で、映画評論家の同じくスカパー217ch/日本文化チャンネル桜キャスターの前田有一氏、同「防人の道」キャスターの濱口和久先生等と歓談し、新年(には少し遅いが)楽しいひと時を過ごし家路に。


お知らせ>>山野車輪&古谷経衡のオタベリ#7★今考えるベーシックインカム
1月24日 月曜日よる20:00〜

配信URLhttp://live.nicovideo.jp/gate/lv38177879

出演者・新田ヒカル(ベーシックインカム研究所), 星飛雄(ベーシックインカム研究所),すがり(ニコニコアニメ夜話出演者),山野車輪(漫画家),古谷経衡(ブロガー)。

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