アニオタ保守本流は麻生内閣を支持しない

 以前、3791(IGポート)の株価に関する記事を当ブログで取り上げた際、「アニメや漫画に理解のある人物が一国の総理になるのは歓迎すべきことである」云々と述べ、それに対し「麻生太朗は貴方の嫌いな萌えアニメや萌え漫画が好きなのではありませんか、貴方の思想と矛盾してやいませんか」という批判を頂戴したが、いよいよ本格的に麻生内閣が発足し各社の世論調査も出揃ったのでアニオタ保守本流としては麻生太朗及び麻生内閣に関する支持・不支持の態度を明確にしなければならぬ。

 さて、タイトルのとおりであるが結論を言うとアニオタ保守本流では麻生太朗を支持しない。3791の株価に関して、管理人は世界最高のアニメ製作会社だと思っているプロダクション・アイジーの株価が、株主として上がってほしい一心でつい麻生銘柄などともてはやし、5連続S高も夢ではないなどと冒険的妄想を述べ、見境無く麻生太朗を熱烈に支持するかのような記事を書いたことについて、ここに痛烈な反省の念を表明すると共に、猛烈に自己批判するものである。

 読者諸兄もご存知のとおり、麻生太朗氏は実際のところ、古典的で硬派なアニメが好きだということでは無く、どちらかというと漫画購読(漫画雑誌購読)のほうにバイアスが掛かっており、現在連載されている漫画を含めて漫画作品全般を広く浅く読むというタイプの、いわばノンポリ漫画ユーザーに近いと思われる。したがって、例えば王立宇宙軍とか劇場版パトレイバーとか、AKIRAとか、観ているかどうか調べてみたが本人の言及は無く、やはり麻生氏は「週刊文春と新潮と現代を毎週号買って読む親父」の、文春と新潮と現代の部分を、それぞれモーニングとヤンマガビッグコミックに置き換えただけと言えるのではないであろうか。そのような、漫画好きというイメージが一人歩きし、管理人も漫画がそれだけ好きなのであれば当然劇場版イノセンスも3回は見ているに違いない、という半ば麻生氏に抱く勝手な理想像を具現化して膨らませてしまっただけで、麻生氏が押井守先生のファンであるという発言は、公式には一言も無いのである。寧ろ政財界の著名人で管理人が評価すべき人物は、王立宇宙軍を観て感動し、宇宙ビジネスがやりたいと思った』と語った、ライブドア元社長堀江貴文氏その人であり、管理人としては今回、控訴中である堀江氏のアニメ的感性を改めて高く評価したいと思う次第である。そして頓挫してしまったがロシア企業と提携しての宇宙旅行ビジネスをいつかは成就させてもらいたいものだ。無理だと思うが。

 さて能書きはこれくらいにして、麻生太朗を支持しない理由のもう一つに、組閣人事の不味さである。政治的なテクニカルの話題で恐縮だが、管理人は麻生氏が「財政出動派」と呼ばれている事は知っていたが、それにしても若干の修正こそ行うが、小泉⇒安倍⇒福田と続いた清和会の構造改革路線を多少なりとも汲んだ上で麻生氏独自のタカ派内閣になると予想していたが、実際のところ財政再建派のドン・与謝野氏は留任、公共事業ドンドン行けの中川氏に財政と金融相を兼務させたり、いわゆる「上げ潮派」と目される人物が綺麗に一層されてしまったことで、これは小泉以前の森や小渕と言った国債を大量発行して公共投資を行う旧来型の経済政策を行う内閣に逆戻りしていると言えよう。むしろ、組閣の性格的には小渕内閣に似ている。ただ違うのは、閣僚がタカ派であるということで、これは北朝鮮ショック以後、ここ10年の時代の変化を感じさせて興味深いがまたぞろ景気対策と言って国債発行をバンバンやったところで効果など無く、副島隆彦氏言うところの「日本国家財政破綻」「預金封鎖」がいよいよオカルト・トンデモ等と一笑に付すことが出来なくなる空気が現実味を帯びてこよう。小泉路線を全否定することが明白となった麻生氏に嫌気が差し、小泉氏が政界引退を宣したと言う説が実しやかに流れているが、あながち推測の範疇ではないかもしれない。

 日本経済をどうやって復活させるか、について管理人は経済学者ではないし、アニメを語る当ブログではこれ以上の言を持たないが、一つだけ言える事は「日本経済の全治は3年」などと勝手に推測して定額減税をやったり国債を発行して公共投資をじゃぶじゃぶ行うことだけは間違っている。小泉以前の自民党、すなわち橋本⇒小渕⇒森の3内閣で国債発行残高は100兆円以上増えたが、景気刺激には何の効果も無かった。この失敗の轍を、麻生内閣は10年を経ずしてまた踏むと言うのであろうか。これだけは言えるが、麻生内閣の経済政策は全て間違っている。次期衆院選挙で自公が過半数を取るのがどうか分からないが、どちらにせよ財政出動で景気を浮揚させてしかる後、財政を再建すると言うのではなく、構造改革規制緩和による景気浮揚にのみ日本国家の将来があり、それによる税収増によってのみしか財政を再建する道は無いのである。これを言うのが、中川秀直小池百合子などを筆頭とする上げ潮派だが、もはや非主流の憂き目を見ている現在、自民党が次期選挙で大敗亡して野党に下野し、これら上げ潮派が大挙して自民党を離党し、民主党に合流して政権交代したほうがいいような気もする。

 ま、政治の話はこのくらいにしよう。さてコードギアス反逆のルルーシュR2が終わったようだが、管理人はこの2ヵ月半HDDに撮り貯めして観ていないのでそろそろ一気に総括せねばならぬだろう。だって竹Pだし。「猿の惑星」ばりに、あの話はR2などやるべきではなかったと言う事など分かりきっているが、竹Pということで温情的な総括を行う事にしようと思っている。



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