★根室・札幌現地レポ★第42次北方領土返還要求現地視察大会-報告-

 7月8日〜7月11日まで、北海道青年会議所(JC)の招聘により、北海道根室市に於いて第42次北方領土返還要求現地視察大会のパネリストとして参加した。以下、現地レポートである。

 行程は羽田⇒札幌・新千歳(1日目)、札幌・丘珠⇒釧路・根室(2日目)、釧路・根室⇒札幌・丘珠(3日目)、札幌・新千歳⇒羽田(4日目)の3泊4日であり、実に7年ぶりの北海道訪問(帰郷)であった。私はこれが為に、日本文化チャンネル桜「さくらじ」出演はお休みにしていただいたのである。


【1日目】羽田⇒札幌・新千歳


朝一の便で羽田⇒札幌へ。札幌市内は温暖化の所為なのか、7年前より若干暑い感あり。飛行機恐怖症の為、一番後ろの座席に。スカイマークの小型ジェットなのでそんなに怖くはなかった。


【2日目】札幌・丘珠⇒釧路・根室


札幌(丘珠空港)⇒釧路空港⇒(車)根室市へ。丘珠からはHACのプロペラ機、最高時速450キロ。ちょっと揺れたがこれも最後尾。なんとか釧路に着陸した。写真は釧路空港ロビーのタンチョウの模型。釧路の和商市場で海鮮丼の朝食を済ませ、車で根室へ。釧路と根室は150キロ近く離れている。今更ながら北海道は広い。根室につくと、期待していた北方領土を望むことはできなかった。実は根室は霧の街で、相当海に近く快晴でないと北方領土(特に国後)を望むことはできない。さて、大会の模様はこちらか、次号のジャパニズム紙上でたっぷりとお届けしたい。パネリストは、西村幸祐氏、吹浦忠正氏、勝谷誠彦氏、高橋憲司氏(北海道JC会長)、そして私・古谷経衡であった。2時間弱のフォーラムで、私は、攻殻機動隊イノセンス」に登場するエトロフ経済特区(2島返還+アルファ論)や、学校教育における北方領土教育、韓国の竹島洗脳教育を見習え、『氷雪の門』ならぬ北方四島の映画を作れ、明治時代の日本人が帝政ロシアに勝ったのに戦後に日本人がロシアに勝てない訳はない、等を話した。フォーラムには国後島の元島民など、地元住民も多数参加。会場の根室市総合文化会館は大盛況であった。現地レポと表題で恐縮だが、以下は旅行記をメインに記させていただこう。


フォーラム終了後、コラムニストの勝谷誠彦氏と映す。根室商工会議所の大会場を貸し切っての打ち上げ。北海道各地から全道のJC会員が終結、フォーラム同様大盛況であった。※掲載許諾済


【3日目】釧路・根室⇒札幌・丘珠


根室駅舎に描かれた看板。人口3万人を切ってしまい、残念がら過疎市町村に指定されている根室市


根室駅前の海鮮店で食べたカニ汁。店員調理中に写す。薄い塩味が美味い。一杯400円也。


釧路空港へ向かう途中の道の駅で食べた「エスカロップ」なる昼食。エスカロップはフランス語だが、これ自体は根室の郷土料理である。詳細⇒こちら。写真はカニの足をフライにしてバター飯の上に乗っけたもの。カニエスカロップである。1,100円也。


根室⇒釧路の道中で厚岸(あっけし)町に寄る。厚岸は釧路〜根室の丁度中間に位置し、江戸期の探検家・最上徳内が東蝦夷調査の拠点とした由緒ある水産都市である。写真は、物産展に貼られていた地元の北海道厚岸翔洋高等学校の学園祭のポスター。明らかに左の人物は涼宮ハルヒキョンなのだが、同校は2009年に統合開校したばかりの新しい高校のよう。往々にして学園祭のポスターの図案でその高校のレベルが推して測られるが、アニメ・マンガを取り入れる学校は大概にして地元の進学校が多い。卒業生の将来に期待が持てる。


厚岸の海鮮直売店で食した「カキエモン」=牡蠣。Lサイズ1個160円也でその場で備え付けの電子レンジにて自己調理できる。流石に新鮮。美味い。


【3日目】札幌・新千歳⇒羽田


根室からまたも同じプロペラ機で札幌へ。私は基本的に、出先で宿泊する際は殆どと言ってよいほどラブホテルに泊まることにしている。何故なら夜型だから。普通のビジネスホテルはチェックアウトが10:00とか11:00とかで夜型には堪らなく辛い。しかし、ラブホであればチェックアウトは15:00とか16:00がざらで、滞在時間も20時間以上と長く使える。朝の6時に寝てもチェックアウト時間を気にすることはない。アメニティも風呂もビジネスホテルより遥かに充実している。勿論、「一人OK」のホテルを事前に調べていくのだが、最近のラブホはほとんど一人で泊まれるのでお勧め。札幌・すすきののラブホは入室からチェックアウトまで24時間で、お値段もご覧の通りと格安。地方出張にはラブホ宿泊がお勧めである。


一寝してから羽田行きの最終便まで、5時間近くあったので7年ぶりに札幌の街を歩いてみた。忘れもしない1997年3月15日に、当時中学3年生だった私が映画館の前(しかも極寒)で延々前日から並んで観た『新世紀エヴァンゲリオン劇場版シト新生/DEATH and REBIRTH』および、同年1997年7月19日の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を観た札幌市の狸小路界隈にある『東宝公楽』という、まさに私の青春が凝縮された映画館があったのだが、なんと昨年に閉館して御覧の通り駐車場になっていたのである!これにはショックであった。慙愧に堪えないとはこのことか…。札幌中の若人がこの映画館の前に列を作ったものである。上映当日の騒然とした模様は、私が私小説風に振り返っているのでこちらをご一読されたし。


在りし日の東宝公楽。これが駐車場になるんだなんてなぁ…札幌の経済も厳しいようだ。


思い出の『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生


更に足を延ばして実家の近辺まで行ってみた。母校の小学校を通り過ぎ、銭湯があったところ。なんとこちらも駐車場に変わっている。子供の時に偶に行っていた銭湯は跡形もなくなっていた。


更に反転して学生の事、筒井康隆の文庫版を買い漁っていた古書店を覗いてみる。が、こちらも忍び寄る不景気のせいか跡形もなく撤退しており、テナントにはメガネ店が入っている。いつ閉店したのだろうか。7年の歳月は長い。


高校の時よく行っていたラーメン屋も無い。建物は取り壊されて写真の通りディスカウントの米屋(?)に変わっている。私の青春時代の面影が、たかが7年で殆ど綺麗に消えてなくなっている(そのほかに、良く行っていたスーパーやらも根こそぎ消滅)ことに驚くばかりか、目抜き通りに「テナント募集」「管理」などのシャッター物件が驚くほど目立つ。こんなことは私が高校時代にはありえなかった。心なしか人通りも減っているかに感じる。札幌は道都にして人口200万を誇るので大丈夫と思っていたが、北海道経済の疲弊が顕著であるのは痛感した。いまは辛うじて人口微増している札幌も、今後どうなるか不透明である。失業率が沖縄・関西に次いで高い北海道最大の都市がこれでは、特に若者の将来は暗い。高卒・大卒の若者が、就職先を求めてこぞって道外に出ていく(出て行ったきり私の様に戻ってこない)のは地域経済にとって問題だ。札幌は人口の割に4年制大学が極端に少なく、良質の四大誘致・設置とそれに繋がる企業群の育成こそ急務ではないか。日本では珍しく、広大な土地が余っている大都市なだけに伸び白はあると思うのだが…


閑話休題。私の地元最大級の本屋(文教堂書店)で、山野車輪先生の最新作「なるまん」を発見!


ホテルで見た地元のニュース番組で、北海道の森林が外国人(主に中国人)に買収されている問題をやっていた。地元でも関心があるようである。しかし道新(北海道新聞)の解説員が、「問題なのは外国人が土地を買うことではなく、森林資源の保全が適切に行われていないこと」と若干ミスリードをしようとするのに、道新特有の左傾思想を感じたが、「日本の森林が狙われている」というテロップが出たあたり、北海道のメディアもここ数年で随分と変わったものだ。

以上、根室・釧路・札幌の3泊4日報告であった。北海道青年会議所の皆様、ありがとうございました!



☆アニオタ保守本流ブログランキング参戦中*木戸銭代わりにクリック願います!↓↓

banner_02.gif


貴方に是非ともやって欲しいアニオタ診断:
★日本一硬派なアニメオタク診断 http://kantei.am/55866/