2007年アニメ総括1コードギアス

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さて、2007年も終わろうとしているので恒例の総括である。



おっと、まずその前にここ3ヶ月で総理大臣が福田康夫に変わった。そしてわずか3ヶ月で福田内閣支持は30%台まで下落した。安部内閣の3倍のスピードで下落しているこの内閣の支持率は、宛らシャア専用である。おっと、政治の話はこれくらいにして、われらがプロダクションIGIGポート:3791)の株価が気がついたら80,000円を切っておるぞ、一体どういうことかねゲーリング君。



うわあああ、ナンピンしてもう1株買い足したのに。いやいや、ウォーレンバフェットもいっているように、目先の損得でIGポート企業価値を判断するのは愚かであろう。そもそも公開株価の100万で買ってシベリアの永久凍土並みに塩漬けになっているホルダーはどうするというのか。言葉を慎みたまえ。(君はいまラピュタ王の前にいるのだ)なぁに、ゆっくりと反転を待てばよいのだ。なぁゲーリング君。

話を本題に戻そう。ということで2007年の総括であるが、まず2007年度を振り返るにふさわしいアニメを二つ決めやうと思ふ。なぜ旧仮名遣いなのかは置いておくとして、とりあえずらき☆すたについては本ブログで書いたので除外するとして、さうだなぁ、父さんは「コードギアス」と「地球へ…」この二つを取り上げやうと思ふ。

さて、まずコードギアスであるが、流石竹Pである。管理人は正直このアニメを第5話くらいまで見進めた結果、ああこれは今年最大の当たりではないかとそう確信しつつあった。まず、作画クオリティが高い。これは読者諸兄に異論の無い所であろう。さらに構成テンポの緻密さ、ストーリィが極めてリズミカルに展開する本作は確かにアニメ展開として王道であるが、逆説的に安心感のある構成となっている。残虐シーン云々を言うものも居るが、これは竹Pということで織り込み済みであり批判は的を得ていないように思う。全体的にレベルが高く、すごくいい仕事をしているなぁ、というのが第一の感想。しかし、コードギアスには構造的に欠陥があると徐々にストーリィ進行とともに露呈してくるわけである。

要は、何が言いたいのかといえば「こんなに話を広げすぎて収拾がつくのか」ということである。正直、今夏に別枠で放送された最終回2話はちょっとどころか大分いただけない。ネタバレで恐縮だが、ゼロ=ルルーシュという本作最大の核心が明かされる場面で、スザクが「うすうす感じてはいた」というのはちょっとどころかかなり拍子抜けである。まるで、ドイツ軍が電撃戦でイギリス軍をダンケルクに追い詰めたのはいいが、現地についてみるとイギリス軍はすでにドーバーを渡った後だった、というような、「あれれこんなはずでは」という軽い失望感が襲ったことは否めないのである。

確かに、各回各回で「また次週も見たくなるような」構成の緻密さが垣間見られ、製作者の丁寧さは画面からにじみ出てくるのだが、問題なのは、竹田モノ、例えばエウレカセブンでも同様の現象があったと思うが、「普段は意識することは無いが、実はもっとも重要な何か」が抜け落ちているような気がするのは管理人だけではあるまい。その、「もっとも重要な何か」というのを言語化することは難しいが、あえて挑戦するのなら、それは「物語のコア」が見えないような気がするのだ。ああ途端に抽象的になってしまった。要は、エウレカのみならず、竹田モノの特徴は、悪く言うと既存アニメの集積体に他ならないのである。

いつかどこかで見たような、物語世界のデティールや登場人物の設定その他諸々を「綺麗になぞって再構成」しているだけで、それらデティールをつなげ合わせて作品の方向性として統合させるということはせず、ただ単に「そういう描写を書きたいだけ」というともすれば製作者の自己満足に陥る危険性を常に秘めながらストーリィが展開していくのである。



であるから、設定の枝葉の部分には異様なほどの輝きがあるが、それを全体としてみた時にはあの回のあの話は一体なんだったんだ、ということに陥りかねないのである。特にエウレカがそうであったが、今回コードギアスは2クールしかないので、そういった「ストーリィの袋小路」に陥ることはあまり無いように見えたが、やはりコードギアスの中には「いつかどこかで見た世界」「いつかどこかでみた描写」が広がっていることもまた事実である。そういった意味で、コードギアスとてエヴァ以降のアニメ群の亜種であるといわざるを得ないであろう。

ともえれ、コードギアスの偉大さは久々に再び管理人の心を例え短期間でも熱くしてくれたことである。続編製作中というが、大変恐縮であるが続編など作らないほうが良いに決まっている。頼みますよ…




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