sengoku38=笑い男説。尖閣ビデオ流出事件はリアル笑い男事件だ!

 いまや日本中がいや世界でも、尖閣ビデオ流出”事件”で、寝ても醒めてもこれ一色の昨今であるが、アニメの記事は久しぶりであります、管理人であります。無論、アニメの記事を書かないのは私がアニオタを辞めた訳ではなく単に時間的制約であるとお考えいただきたい。

 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事故については最早前置きは必要あるまいと思い、早速本題に入ろう。この衝突事件を記録したビデオがあーでもないこーでもないと政府与党が船長の釈放後もひたすら出し渋っていたわけであるが、正にsengoku38成る人物が奇襲攻撃宜しくyoutubeにこの”海保と検察秘蔵”の門外不出の未公開ビデオ44分をアップロードしたのが2010年11月4日午後21-22時ごろだという。尖閣ビデオ流出の方は、翌明け方にかけて瞬く間に日本中を震撼させ、さらには海外にまで波及し、一夜明けた今日本中のマスメディアがsengoku38成る人物は誰であるか、またはビデオの内容をめぐって正に上を下への大騒動、大騒乱、大激論の「祭り」となっている←いまここ。であるのは周知の通りである。

 さて、アニオタ保守本流管理人である私がこの流出ビデオを見た感想というのは、下記に添付したニコニコ生放送・拙作「アニオタ時事放談」の当該完全録画版をご覧いただくとして、是非当ブログで私はアニオタとしてこのことを言わねばならないと思っている。

 それは即ち、今回の尖閣ビデオ流出事件は、神山健治監督の攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C)に於ける、かの笑い男事件”に酷似しているということである。この笑い男事件というのは、簡潔におさらいをすると電脳硬化症(劇中に登場する創作疾病)の治療=マイクロマシン療法を巡る企業・セラノゲノと政界の汚職を巡る黒い闇の正体に気が付き、義憤に駆られた青年(アオイ)が、サイバーテロを起こすという概略であるが、私はこのアオイ=笑い男が今回の尖閣ビデオ流出事件の主犯?であろうsengoku38に極めて類似しているように思えてならないのである。

 まず、笑い男sengoku38の類似点であるが、


1.内部情報に精通していること
2.内部情報に精通した結果、義憤に駆られて行動を起こしたこと
3.行動先が、インターネット上の電脳空間であること
4.インターネット上等々で社会現象とも言える論争を巻き起こしたこと
5.事件後、数多くの模倣者(スタンドアローンコンプレックス)を産んだこと(sengoku38の場合は、動画のコピー)

 のざっと5点である。STAND ALONE COMPLEXの笑い男(アオイ)は、1番においてはハッカーとしてその情報に接し、義憤を覚えたわけであるが、sengoku38がどういう人物であれ(内部犯にせよ)、内部情報を知りえる極めて近しい立場に折、それによって義憤に駆られ行動を起こしたということは笑い男と全く同一といって良い。また、3番の行動先がインターネット上であるのもまた類似であろう。

 4については、STAND ALONE COMPLEX第9話の「ネットの闇に棲む男 CHAT! CHAT! CHAT!」で電脳上で笑い男事件について、笑い男の犯人像を推察に話題フットウする現象と同じく、sengoku38についての犯人(?)像についての憶測がネット上やマスメディアでも飛び交う現象という点で全く同一である。


*S.A.C第9話「ネットの闇に棲む男 CHAT! CHAT! CHAT!」では、「笑い男」の犯人像についての憶測がネット上を飛び交う。まさにsengoku38についての現状と同じである。

 5番については斬新であり、神山監督は『オリジナル無きコピー=STANDO ALONE COMPLEX』と評したように、笑い男模倣犯が相次ぐが、現実のsengoku38でも、当該の本人がyoutubeのアカウントを自主削除した後も、その動画が名も無きネットユーザーの手によって無制限に増幅し続けるという点で、STANDO ALONE COMPLEXの体現といえるのではないだろうか。

 極めつけは、笑い男ロゴマークに刻印された次の英文(J.D.サリンジャー、「ライ麦畑で捕まえて」からの引用)であろう。

I thought what I'd do was,I'd pretend I was one of those deaf-mutes
「僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えたんだ」

 S.A.Cの第11話「亜成虫の森で」ではこれに、”or should I?”「いや成らざるべきか」という反語=決意(決意宣言ともとれる)の一文が書き加えられていたのはご存知の通りであるが、


*S.A.C第11話「亜成虫の森で」よりアオイ=笑い男の決意宣言。

 今回のsengoku38がこれを意識してか否かは別としても、”耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた…いやしかし、否!”と決意してyoutubeに動画をアップロードしたと考えれば(いやもう馬違いなくsengoku38本人にはそういう内面の葛藤があったに違いないが)、ますますsengoku38笑い男と共通項が増えるというものだ。最早同一人物ではないかと思うほど、今回の事件は笑い男事件に酷似しているであろう。

 アニメの想像力を現実が追認する。こんな時代が来たのかと、管理人の不肖私アニオタ保守本流は興奮で胸打ち震えるばかりである。ゼロ年代の前半、遥か前に、予言的な作品を残したS.A.Cの監督神山健治監督は今回のsengoku38の勇気ある行動をどのように感じているのだろうか、是非ともお伺いしたいところである。常に、現実は想像力を追認し、想像力は現実を予言する。今回、この不思議な一致、そして歴史の必然とも言うべき何か記念碑的な事件を、眼前で目撃した気分である。


【アニオタ時事放談】緊急放送!尖閣ビデオ流出と日本の夜明け
尖閣ビデオ流出を受け、緊急生放送!11.5未明の放送完全録画版




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