ノイタミナラインナップ AR記者発表〜twitter連動,そして新しい時代の幕開け〜

 さて春一番が吹いたとか吹かないとかの昨今、読者諸兄は如何お過ごしだろうか。先日2月21日(日曜)、フジテレビ「ノイタミナ枠」の記者発表が内田洋行の「ユビキタス協創広場 CANVAS」にて行われた。

 ○〜以下記事引用〜マイコミジャーナル「フジテレビ"ノイタミナ"が1時間枠に! 「ノイタミナ ラインナップAR記者発表会」開催」10.2.22

 今回の「業界初」と銘打たれた「ノイタミナ ラインナップAR記者発表会」は、記者発表の模様がUSTREAMによってリアルタイム中継されたほか、Twitterを使ったリアルタイム配信が行われたのが特徴。初の試みということもあって、USTREAMでの中継がストップするなどのトラブルも少々見受けられたが、記者発表中の会場内、そして中継を見ている会場外からの活発なTwitterでのやりとりが行われるなど、記者発表会の新しいカタチとして、今後の展開が期待できるものとなった。

 ○〜引用終わり

他関連記事

ノイタミナが4月より1時間2本立て!全貌判明の会見レポコミックナタリー10.2.22
・[前代未聞! ARギミック満載のノイタミナ発表会 Ustream落ちまくりの「祭」に!!http://www.cyzo.com/2010/02/post_3936.html日刊サイゾー10.2.22


 という概要である。この記事中にある「Twitterを使ったリアルタイム配信」というのは、twitter利用者なら御存知の通りハッシュタグを用いてつぶやきをおこなうと、そのつぶやきが記者会見場に連動して中継され、その中継画面をPCで観てさらにtwitterでつぶやく、というメタ要素を持った画期的な試みであった。今回の具体的なハッシュタグは「#noitamiaAR」であり、不肖アニオタ保守本流もこのハッシュタグを付記することによりこのAR記者発表に「参加」した訳である。

 フジ「ノイタミナ」枠は、当ブログでも再三再四取り上げているように、「萌えアニメ」とその放送枠ばかりが跳梁跋扈する日本にあって、真に製作者の良心に貫かれた良作を放送し続ける、いわば我が国アニメ放送の良心であることは疑いようも無いであろう。例えば神山健治監督「東のエデン」を筆頭に、中村健治監督「空中ブランコ」、(管理人はこの両者を「ダブル村上」ならぬ「ダブル健治」と呼んでいる)「東京マグニチュード8.0」等の正に我が国の昨今アニメ界をリードする良作傑作ばかりを輩出していることは論を待たない。

 今回の記者発表の詳細は上記記事を参照いただければと思うが、アニオタ保守本流的に注目しているのは、


@4月〜『四畳半神話大系』なんとあの「マインド・ゲーム」の湯浅政明監督。初っ端から大注目である。

@7月〜『もやしもんノイタミナ枠初の実写版。この「実写」というところにノイタミナの本気度を感じる企画である。

@11月〜『海月姫』「ひまわりっ健一レジェンド」「きせかえユカちゃん」で有名で私もファンである東村アキコ先生の初めてのアニメ化作品。東村アキコ先生の偉業は、宮崎県には東国原云々という地域エゴ・地元エゴ丸出しの、「宮崎県以外全部沈没」という危険思想を持った冷戦時代の亡霊だけが存在している訳ではないということを広く世に知らしめたことにあろう。

 という作品群である。

 いま、「萌えアニメ」の声ばかりが強い中、ノイタミナは我々保守的なアニメオタクにあって殆ど唯一の良心であることは先に述べた通りだ。必然の無い性描写、必然の無い身体の露出、そして必然の無い男性の美形化等々…、アニメーションが一方で「アキバ文化」等という言葉で括られるように、この様な「萌え」「腐女子」ばかりの刹那的趣向が取り入れられたアニメ作品は、自らをしてアニメーションという芸術が何か薄気味の悪い、趣味的で偏狭で排他的な『島宇宙』だけで消費される、極めてクローズドな世界の住民たちの自己満足の道具に成っているかのような印象を国民一般に与えている。これは、アニメのみならず我が国にとって大変な損失であり不幸である。ノイタミナのコンセプトは、「普段アニメを観ない大人のためのアニメ」である。この試みは大成功であると言えよう。もういい加減、「萌え」「アキバ」「腐女子」はウンザリだ、という人々の声を敏感に取り入れたものこそが「ノイタミナ」であると私は強く感じる。この証拠は、劇場版「東のエデン」の客層について当方記事2009.11.29で取り上げたのでそちらを参照されたい(一寸皮肉めいた記事ではあるが、私は東のエデンの客層構成を正直喜んでいる)。

 今回、世界初と言って良い、twitter連動型の記者発表は何か「ノイタミナ」というアニメ放送枠に賭ける真剣な「気迫」を感じさせるものとなった。twitterという新しいツールとその動向に敏感に反応した大手メディアが、「萌え」や「アキバ」「腐女子」で括られる、言わば「旧世界の住人」に向けられたものではないことに、私は何か新時代の予兆を感じたのである。

 フジテレビ「ノイタミナ枠」、今後も目が離せない。



*いま、我々保守的なアニメオタクは「萌え」という名の旧世界の怪物=巨神兵によって社会の片隅に追いやられている。いまこそ「ノイタミナ」に代表される良心のアニメ放映が求められる時代はない。




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