童貞と非童貞の果てしない戦い(コードギアスR2)

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さて、時事アニメ評論である。ギアスR2である。この文章を書いている時点(08.5.20)で既にギアスR2は7話を消化しているので、R2の冒頭ダッシュ部分を批評するにはちょうどよい放送分量であろう。



管理人は、2007年度最も注目していた地上波アニメをコードギアスとしたが、2008年度もどうやらコードギアスの続編となりそうである。結論を言おう。ギアスR2は今のところ管理人の期待を裏切ってはいない。ややストーリィ展開に強引さが加味されてきたのは残念であるが、それでも猿の惑星」の続編みたく物語が破滅すると言うことはなく、作画のクオリティも高いレベルで維持されている。ホッとしたと言うのが正直な感想である。



特に、R2冒頭部分で感心したのは、第6話「太平洋奇襲作戦」である。まだ未視聴の諸氏は、ニコニコするなりDVD発売を待つなり、ビッグローブに行くなりしたらいいが、はっきり言ってこれは神回エウレカやギアス(1st)という竹Pモノのではしばしばある現象で、泣きたくなる位美しいデティーを誇る放送回であった。まずカットに無駄がなく、脚本も計算されつくしている。紅蓮号の復活という華々しいテーマを表現するのに、これほどの劇的効果はないであろう。心が震えた。



さて、ギアスR2ここまで見てはっきりしたことであるが、この作品のテーマは童貞と非童貞の闘いであると感じているのは私だけであろうか。つまり、童貞特有の勇ましい空想をそのまま実行してしまう男(CCいわく童貞)のルルーシュと、非童貞にありがちな(非童貞にありがっちって表現がヘン!)、保守的な処世術でかつ上を目指すというモテモテ島耕作的なスザク(勝手な想像だがこいつは童貞じゃない)との対決、とどのつまり

ルルーシュ(童貞)VSスザク(非童貞)という図式が本作なのである。



当然だが、管理人は童貞のほうを応援するのであるが、要は日陰者の童貞が非童貞(リア充)に如何にして打ち勝つかという物語である。かの伊集院光先生も、みうらじゅん先生と共著しているように、実際に女と何度関係があろうと金持ちになろうと出世しようと、生まれ持った童貞気質(DT)は一生更生されることはないのである。リア充の生き様がこれでもかともてはやされる昨今、童貞であり童貞の空想をそのまま具現化させんとがんばっているルルーシュが、リア充のスザクに打ち勝つことこそ歴史的な意義のある大事業なのである。



ということで、がんばれルルーシュ。彼が実際に童貞を捨てようと捨てまいと、(なんか予感だが童貞を捨てたことを暗喩させるシーンが今後描かれそうな気がするが…)世界征服というなんとも童貞らしい野望を抱いている限り、彼は永遠にDTなのである。


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